カーボンは、軽さと強度のバランス、そしてそのしなやかさから、高性能スポーツ自転車を作る高機能な素材として使われています。KONAのカーボンフレームはさらに、より高品質なハイ・モジュラス・カーボンを正しい場所に配置するという思想で、フレーム全体として最高の性能を引き出しています。走りの性能バランスを保ち、その品質を一定して最高に保ち、確かな軽さを確保するために、世界的に信頼のあるカーボンメーカーと提携し、製造を行っています。
丈夫で軽量な6061アルミは、数多くのライドを繰り返しても問題のない耐久性を誇ります。さらにはカスタムバテッド加工を施してパイプの厚みを細かく調整し、応力が強くかかる箇所には強度を残しつつ、パイプの厚みを可能な限り薄くし軽やかな走りを実現しています。
クロモリは優れた振動吸収性、耐久性と強度を持ち合わせる素材です。そのため自転車フレーム素材として長く使われきました。KONAはこの自転車の伝統的素材を今もなお精錬し、現代ライダーの技術進化と好みに合わせた滑らかな乗り心地のKONA クロモリフレームを作っています。
レイノルズ520チューブは、耐久性に優れ乗り心地もしなやかになる、クロモリ素材の高品質な水準とも言えるもの。チューブにはバテッド加工を施して、軽さと性能を確実なものとしつつ、完成したフレームは手頃な価格に抑えられます。ロードバイクやトレイルMTBなどにうってつけの、路面の細かな振動を吸収する乗り心地を、長く保ちます。
ベアリング受けがヘッドチューブの一部となった、シンプルな造りのインテグレーテッド ヘッドセット。軽量で効率的なヘッドセットシステムで、 ハンドルのスタック高を下げることで、ステムとハンドル、コクピット周りの設定幅を広げています。カーボンでは接着、クロモリとアルミでは溶接にて接合しています。
フレーム内にベアリングカップが内蔵されています。またハンドルのスタック高をさらに下げられることで、ステムとハンドルといったコックピット周りのセッティングに、さらなる自由を与えています。
ヘッドチューブの下部が太くなったヘッドのシステムです。ヘッドチューブ下部が太いことでサスペンションの動きを助け、荒れた路面でのコントロール性を高めます。加えてシャープなコーナリングと、ブレーキング時のビビリも抑制します。また『ゼロスタック』テーパーヘッドチューブは、荷重のかかるすなわちヘッドセット下部に強度を与え、ベアリングの耐久性を大きく高めています。
オーバーサイズで太い外径の44mmヘッドチューブを採用したモデルは、フロントエンド側の剛性を上げて反応性も上げたことで、ハンドリング全般の性能を高めています。
チューブレスレディータイヤ・バルブ・シーラントを使用することで、チューブレス化することができるリム。これはこれまでのチューブ&タイヤでのシステムと比べて耐パンク性を上げ、 転がり抵抗を軽減し、さらなる軽量化を実現します。またより低い空気圧で走れるため、路面への高いグリップ力も得られ、安定した走りを実現します。
MTBライドをさらに楽しくするパーツとして近年重要視されているのが、サドルの高さがスイッチひとつで変更できるドロッパーシートポストです。下りでは低く、登りでは高くと、サドルの高さを一瞬で変更することで、走りをより効率的にします。KONAではエンデューロモデル、MTBトレイルモデルの多くので標準装備。装備されていない場合も、ケーブルを内蔵する穴やケーブルのマウントなどが、 後なるアップグレードのために備られています。
後輪のアクスルに、12x142mm、12x148mm と 12x157mm アクスルを使います。このスルーアクスルは、大きな利点を2つ提供します。1つ目は、リアアクスルの12mmという直径がリアハブとフレームとを噛みあわせ剛性を上げること。2つ目はホイールをフレームと、アクスルを挿入する前から正確な位置に合わせられること。また、2017年は12x148 BOOST規格も採用します。これはチェーンステーとタイヤとのクリアランス(空間)を広げて太いタイヤ(プラス規格)の装着を可能とし、高剛性で反応性の高いホイールを造ります。
各車種のホイールサイズを示しています。一般に、外径が大きくなるほど障害物を乗り越えやすく、小さくなるほど取り回しに優れているとされます。+(プラス)ホイールは太めのサイズ、ファットバイク26インチは、極太サイズのタイヤを履く仕様です。
リアエンド部を前後スライド式にして、リアセンター長を変更できるようにしています。これは、バイクの乗り味をライダーに合わせてカスタムできるのが大きな特徴です。また多様なハブ規格にも対応し、135mm変速、135mmシングル、142mmスルーアクスルなど多様な規格に、オプションパーツで対応も可能です。
電動アシストを利用するモデルです。
KONAのMTBでは、モデルそれぞれの特性に合わせて2つのリアサスペンション・システムを用意し、使い分けています。その設計思想の根底にあるのは、それぞれを可能な限りシンプルな構造とすること。メンテナンス性や耐久性を考えると、シンプルであるに越したことはないからです。またピボット部には大きな直径のベアリングを内蔵し、リンクのジョイント部も、パーツ同士を噛みあわせる構造としています。これもリンク部から発生しがちなヨレを防ぎ、サスペンションの駆動ロスを最小限に抑えるための仕様です。
ダウンヒルライドに求められるリアサスペンションの性能を、極限までに突き詰めたのが『ビーマー』システム。この大きな特徴はフレーム(シートチューブ)に位置する、上下2つのピボット間の距離を出来る限り長くしたこと。これはリンク全体の横剛性を高める基盤となり、そのヨレのなさがサスユニットの動きを最大限にまで細やかに、滑らかにします。そのためユニットの細かな調整も確実に走りへと反映され、トラベル量全てを余すところなく使い切れます。つまりは、逆キャンバーを走るときにもリアホイールは確実に路面へと押し付けられグリップし、タイヤが滑りだすポイントも体感としてつかみやすくなるのです。今期より、さらに路面追従性を高めるため、リアユニット取付け上部にもシールドベアリングを内臓しました。
HEI HEI シリーズに採用されるのが『フューズ』システム。これは後ろのピボットを排除したことで、重量の軽さとペダリングへの反応性を最大限に高め、長いライドに最適なチューニングとしたものです。長距離を乗るときリアサスに求められるのは、サスのグリップ力以上に、ライダーを疲れさせないという性能。そのために路面の凹凸に素早く反応してそれをライダーに伝えず、その反動を前に進ませるベクトルに変換するという動きを求めました。その結果、効率よく剛性の高い、ペダルを漕いだ力をロスなく前に進む力とする、ロングトレールの冒険を得意とするHEI HEIに最適な特性のリアサスシステムとなりました。